ASMRで心拍数が下がる、科学が証明した話。
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「ASMRってただの気のせい?」→科学が「違う」と証明した話。
出典:Poerio et al. (2018) "More than a feeling" / PLoS ONE
どんな研究?
シェフィールド大学の研究チームが、ASMRが本当に感情や身体に変化をもたらすのかを、大規模オンライン実験と実験室での生理測定、2つの研究で検証した論文。
何がわかったの?
① チクチク・ゾワゾワは本物だった
ASMR動画を見た人のうち、ASMR体験者だけが「チクチクする感覚(ティングル)」を有意に多く報告した。コントロール動画では同様の差は見られなかった。つまり、気のせいでも思い込みでもない。
② 心が落ち着く、でも同時に高まる
ASMR体験者はASMR動画を見た後、興奮感と穏やかさの両方が高まり、ストレスと悲しみが低下した。リラックスしながらもどこかワクワクする、あの独特の感覚は実際に起きていた。
③ 身体にも変化が出た(ここが重要)
ASMR体験者はASMR動画を見ている間、心拍数が平均約3.41bpm低下し、皮膚電気反応(興奮の指標)は上昇した。
リラックスしながら、でも感覚は研ぎ澄まされている——この矛盾した状態が、ASMRの正体かもしれない。
④ 人とのつながりも感じる
声ありのASMR動画を見た後、体験者は「他者とつながっている感覚」も強まった。誰かにそっと寄り添われているような感覚、あれにはちゃんと根拠があった。
⑤ エロいわけじゃない
どちらの研究でも、ASMR動画を見ても性的興奮は上昇しなかった。よく言われる誤解だけど、科学的にはっきり否定されている。
よく効くトリガーTOP5(813人のデータより)
最も多く報告されたトリガーは、ソフトスピーキング(74%)、髪を触られる・ブラシがけ(73%)、囁き(70%)、近くでの個人的な注目(65%)、ヘアカット(56%)だった。
まとめると
ASMRは「なんか好き」じゃなくて、心拍数を下げ、穏やかさと興奮を同時に引き出す、生理的に実在する体験だった。研究チームは、この心拍数の低下幅は、心臓病患者への音楽療法の臨床試験と同程度であり、不安への介入よりも大きいと指摘している。
沼るのは、脳と身体が正直なだけ。
引用文献:
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